【モラハラ】自己愛性人格障害の夫になぜストレスを感じるのか【体験談あり】

こんにちは(^^)

私は友人に、自己愛性人格障害の夫の洗脳から救い出してもらい、今は子どもたちと穏やかな生活を送っている6年目のシンママです。

自己愛性人格障害の夫と暮らしていると、日々夫の言動にストレスを感じます。それはいったい何故なのでしょうか?

自己愛性人格障害と穏便に接したいのであれば、妻はマネージャーに徹すること…? とは、よく言われていますが、そんな生活ってどうでしょうか。たとえマネージャーに徹し、うまく生活できていたとしても見返りはありません。感謝もありません。

それでも私は献身的に夫に尽くします! という方も、ちょっと待って。尽くしている相手は本当にあなたのことを愛しているでしょうか? あなたに見返りを求めて、愛しているフリをしているだけかもしれません。

今回は、自己愛性人格障害(モラハラ)夫の特徴と、体験談などをご紹介します。

自己愛性人格障害について詳しく知りたい方、接し方に悩んでいる方はこちらの本がおすすめです。

自己愛性パーソナリティ障害 心のお医者さんに聞いてみよう 正しい理解と治療法 / 市橋秀夫 【本】

自己愛性人格障害と暮らしていると見えてくる自己愛性人格障害の特徴


自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の人の特徴

①一貫性がない
②自他の区別があまりなく人より優位にいたい
③共感性がなく極論が多い
④しつこい
⑤自分の思うとおりになるまで攻撃してくる

①自己愛性人格障害は一貫性がない

一貫性のない自己愛性人格障害

自己愛性人格障害者は一貫性がありません。その場その場で生きているためです。「その場その場で臨機応変に立ち振る舞える」といえば聞こえは良いですが、そうではありません。

自己愛性人格障害は基本的に自分のことしか愛せません。自分の快楽を追及するために他人が犠牲になっても構わないと思っていますし、自分が悪いという概念もほぼありません。そんな性格の人に怒ってもムダなのです。(本当にムダ(泣))

また、他人に良く見られたい気持ちが非常に強く、人前で恥をかくことを極端に嫌います。人から賞賛を得るためなら、平気でウソをつきます。自分が良く見られることしか考えていないので、人の顔色ばかり気にしています。

そういった性格のため、その場その場で自分のポジションを保とうとし、言動に一貫性がないのです。

人を見て「こいつには従ったほうが得だな」と思えば犬のようにしっぽを振り、「こいつは俺の言うことをきくな」と思えば、今までのニコニコ顔が一瞬で爬虫類のような顔に変わり、しつこく攻撃したりコントロールしようとしてきます

しかし、自分に従いそうな人間が歯向かってきたり、自分の立場が悪くなりそうになると、人のせいにして逃げることもします。

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害はずるがしこく、一見正しいことを言っているようなのですが、よくよく聞いていると支離滅裂であることが非常に多いです。

もし夫が自己愛性人格障害者の場合、結婚前は優しかったのに結婚したら豹変! というパターンが多いでしょう。

妻は、それでも自分が好きになった人だし!なんかどっか違和感を感じるけど人間誰だって怒ることもあるし、私が悪かったんだろう…と、自己正当化をしてしまいます。

このひとに付いていくんだ! と心に強く誓ったやさしい女性ほど、自己愛性人格障害者のターゲットになってしまう可能性が高いのかもしれません。

自己愛性人格障害の周りはうつや不眠になる

自己愛性人格障害

そういった自己愛性人格障害者の言動や行動に振り回され、周りの人間はどんどん疲弊していきます。

自己愛性人格障害は、自分が安心できない場所にいると普通の人に比べとんでもなくストレスを感じ不安が強くなるそうです。その不安から自分を守るために無意識に怒ります。この、怒るという行動が自己愛性人格障害にとって「ラク」になるといわれています。怒り相手を従わせ自分の安心できる場所を作るためならなんでもします。

このとき自己愛性人格障害は不機嫌を態度にあらわしたり、無視をしたり、イライラして怒鳴り散らしたりします。

また、そんな自己愛性人格障害を不機嫌にならないように腫れ物に触るように接してしまうと、どんどん調子に乗って付け上がります。

こちらには見返りを求めたり恩着せがましい発言をするくせに、妻が夫のためにしてあげたことに対して全く見返りを返そうとしません。やってくれるのが当たり前だ、くらいに思っているからです。

そのため、パートナーは自分を「召使い」「使用人」と思ってしまいます。私もずっと「私は都合のいい女で召使いみたいなもんなんだな…」って思っていました。どんなに疲れていても夫の自己都合につき合わされ、どんなに嫌がっても夜も相手をしなければならない地獄の日々。

悩みを抱える女性

見返りはなく、ただただ夫がラクになることをしてあげるだけの生活。不満を言えば怒られるし、不当に利用されるので、精神的にボロボロになっていきます。自分が何のために存在しているのかわからなくなってきます。

そうこうしているうちに、妻は鬱や不眠、頭痛、めまいなどの不定愁訴で心療内科や精神科に通う可能性が高くなります。自分が悪いんだと思い込ませられ追い詰められるからです。

私も心療内科に通院していました。しかし、自分の不調は夫のせいだと思っておらず、医師には「子育てがつらくイライラして虐待してしまうかもしれない。子供が悪魔に見える。不眠、頭痛、食欲不振、動悸がする。毎日死ぬことばかり考えてしまう」と訴えていました。

死にたいというと「うちでは無理です」と、すぐ精神科に紹介状を書くといわれてしまいました。家に帰りいきさつを夫に伝えても、そんな私を冷めた目で見ながら夫は「で?治るの?」と。

最悪なことに、夫への恐怖心から子供を盾にしてしまう母親もいます。

私も、子どもの行動が原因で夫が不機嫌になってしまうのがとても怖くて、子供を理不尽に怒ってしまったことが何回もあります。当時は、夫への恐怖心のほうが勝っていたため、言うことをきかない子供たちが本当に悪魔のように見えていました。

自己愛性人格障害者に育てられた子供は、そういった一貫性のない言動や矛盾の多い言動に振り回され、落ち着かない子供に育つ可能性が高いともいわれています。
(自己愛性人格障害に育てられた子供の現状の記事はこちら(執筆中))

②自己愛性人格障害は自他の区別があまりなく、人よりも優位にいたい

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害者は自分と他人の区別があまりありません。相手が自分と同じ考えだと安心し、違う考えだと不快感をおぼえます。相手が自分のことを好きなら好きになるし、嫌いだと嫌いになります。

そして、相手を自分の思ったとおりに動かすことで心を満たします。相手より優位になることで自分の安心感を得ます。

したがって、集団の中では自分がトップになって仕切ろうとします。自分の下に自分より下の人間を置き、自分を守ります。しかし、会話は自分が知っている上司や上の立場の人の言葉や武勇伝を、自分がしたことではないのにさも自分がしたかのように偉そうに話し「へーすごいね」といわれることに快感を覚えます。

特に自分の子どもの友達や、部活の子供たちの中心で「あーしようこ-しよう」と張り切るので、一見するととても子供思いのいいお父さんに見えます。

離婚後「え!?いいお父さんだったじゃん?」とよくいわれました…。周りからみればいい人なんですねえ…。-

こうして自分がリーダーになれる環境であれば、生き生きとしているのですが、脇役になってしまうと急に何もできなくなります。

転職が多い自己愛性人格障害

自己愛性人格障害

こういった性格からか、うちの夫は仕事がうまくいかず万年平社員。年収も30代で300万に届かず。しかし上司にはへこへこしているため、上司からは良いように利用されることが多いです。転職が多いのも自己愛性人格障害者の特徴だそうです。

夫も4回転職し、1つは1日で辞めて帰ってきたことがあります。子どももいるのになんて無責任な人なんだ…と思いましたが、そのときも「おまえが進めた職場だからいったのになんだあの待遇は!」などと言っていましたね。選んだのは自分だろ! と今なら言えますが、当時は言えなかった…。

また、自分の意見と違う人間を敵対します。あえて敵グループを作って、俺達は仲間だ、みんな一緒だ!とアピールします。元夫もよく子供の部活仲間に同じミサンガを作ってあげたり買ってあげたりして絆意識をアピールしていましたね、誰も頼んでも望んでもいないのに、です。

離婚前にも、俺達は家族だといって4人繋げるとハートになるという指輪を自作していましたね。誰も望んでいないのに、です。そういうことをしている自分に酔っているだけです。

自己中心的であり、集団プレーは苦手です。自分はすばらしい人間だとアピールできなければだめなのです。

③自己愛性人格障害は共感性がなく極論が多い

ハート 思いやり

結婚生活を送る上で、思いやりは欲しいですよね。困ってるときは支えあい、できない事は補い合い、そんな思いやりのある環境が理想でしょう。まあ、理想どおりの結婚生活なんてそうそうないのかもしれませんが、お互いに気持ちよく生活をするための歩みよりはほしいですよね。

本当に大事にしたいものであれば、一緒に考えたり共感したり先に進もうとするのでしょうが、自己愛性人格障害者は違うようです。

そういう話をしても全く理解できず「全く考えが同じ人間なんているの?完全に同じ考えじゃないと理解しあえないよね。」と真顔で言われます。

人それぞれ考えがあってお互いの考えを尊重するなど、そんな言葉は自己愛性人格障害には存在しません。

最初は、わざとわからないフリをして自分がラクしようとしているのかと思っていたのですが、本当に理解できないようなんですよね…。

自己愛性人格障害

「子どもの夜泣きがつらいからたまには変わってほしい」

と私がいえば、

「昼間保育園で寝すぎなんじゃないの? 帰ってきてからもお前が怒ってばかりで興奮しちゃって寝れないんでしょ。自業自得。俺が子供の夜泣きで睡眠不足なんて会社で話したら、家のこと何もしない奥さんなんだなって思われるんだぞ?そんな奥さんと結婚したんだって恥をかくのは俺なんだぞ!」

といって子守を変わる事はありませんでした。

また、私の具合が悪いときに、子供たちが公園に行きたい! と騒ぐので、「公園に子供たちを連れて行ってもらえないか?」と頼むと、

「○○(子どもの名前)~、お母さんはお前と遊びたくないんだって。保育園のお休み今日しかないのにね。じゃあ今日は俺とゲーセン行こうか? はっ!? 公園? そんなに公園に行きたいんだったら勝手に行け! ゲーセンは今日しか行けないんだからな!?いいんだな!?(怒)」と。

「わたし遊びたくないなんて言ってない!具合が悪いの!」と反論しても

「は?だから公園行けないんでしょ? 遊びたくないってことじゃん。俺だって仕事で疲れているんだから、ゲーセン行けるだけでもいいだろ」「子供の気持ちは無視ですか?」「子供のいうこといちいち聞いてたら調子に乗るだろ? 俺はそういうの無理だから。おまえがそういうならおまえがこれから子どもの言うこと全部聞けよ? お前がそういったんだからな!?」

とまあ、こんな感じです。今日だけちょっとお願いしたい、というのが許されない感じでしたね…。黒か白! という考え方のようです。

被害感情が強く妻は飾りとしか見ていないような発言も多いです。相手を傷つけても罪悪感がほとんどありません。

④自己愛性人格障害はしつこい

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害の夫は5年も10年も同じネタで妻を責め続けます。驚くほどしつこいです。

妻のだめなところ、妻が失敗したこと「おまえのせいで俺はこんな言いたくないことまでお前に言わなきゃならないんだ」「俺の中ではいくらおまえが謝っても解決していない」

何度も何度も謝っても、同じことで繰り返し責められ、「そんな態度で謝ったとか言われても納得できない。昔みたいに泣いて謝れば、ちゃんとあやまってるんだなとわかるけど」などといってくる。

あんまり悔しくて泣いてしまったり困った顔をするとニヤッと笑い

「そんな顔しては駄目だよ、おまえが大事なんだからな」「おまえが俺から離れてしまうと俺が不安になるんだ、だから一緒にいて。おまえの笑顔が好きだから笑顔でいて」

とかいいながら抱きしめてなでてくる。安っぽいドラマのワンシーンでも演じているような感じで。

自己愛性人格障害は妻の気持ちはどうでもよく、自分が主役を演じられる環境を作り、そんな主役な自分に酔いしれているんだと思います。

今考えたら薄ら寒くて恐怖すら覚えるのですが、洗脳状態にあった私はそれでも夫の言葉を信じようとしてしまっていました。やばいよね

自己愛性人格障害は相手に笑顔を強要する?

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害の特徴に「笑顔を相手に強要する」というのもあります。

なぜかというと、笑顔でいてもらわないと自分が不安・不快になるからです。不快な事、不安定(不確実)なことは、自己愛性人格障害者は受け入れがたいことだそうです。

自分が穏やかに過ごす為に、妻に笑顔や穏便さを強要するのです。また、時間やルール、言いつけにも厳しい(不確実になってしまい自分が不安になるから)のでそれを守らないと不快感を示します。

妻の笑顔を守りたい!とかそういうことではありませんので、ここら辺も自己愛性人格障害と長く一緒にいると、妻は勘違いして洗脳されていってしまうのでしょう。

⑤自己愛性人格障害は自分の思うとおりになるまで攻撃してくる

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害は、とにかく相手が自分の思い通りの返事を返してくるまで攻撃してきます。それがたとえ子供であっても同じです。

子供が小学校の頃は顕著でした。子供はスポーツ少年団に入っていました。そして大会などでよい結果がでないと必ず怒鳴られます。「なんで俺の言うとおりしなかった?俺が指導してやったこと何にもしなかったよな?だからこんな最悪な結果になったんだぞ?」と言うのです。

そういわれても子供はコーチや監督の指導を守ります。何も言えずにいると「なんでだ?って聞いてんだよ!ばかにしてんのか!?」と1時間も2時間も立たせて怒鳴り続けるのです。

私は、「コーチの指導が優先だし子供たちだって頑張っているじゃない?なんでその頑張りを認めてあげないの?」と反論しますが、「そのコーチの言うことをきいてこの結果だろ?俺の言うとおりやってればこんな結果にならずにすんだんだぞ?」…こんなやりとりが延々と続き、子供が「お父さんの言われたとおりにやります」と言うまで説教は終わらないのです。

無理に終わらせようとしてもすぐ蒸し返します。とにかくしつこい。まあいっかは絶対にありませんでした。

中学校になっても子どもの部活を見学しに監視しに行っていましたね。子供は常に父親を意識し、怒られないように部活をしていました。(夫は不登校で部活なんてやったことがありません。指導というのはすべてネットで調べたり知り合いが話していることを盗み聞きしたようなことを偉そうに話すだけです。)

しかし、子供がいい結果を出したときはすごいです。

大喜びで子供に「俺のおかげだな!」と頑張った子どもの気持ちは無視して、自分の手柄にしてしまいます。どんなに頑張っても「俺の指導のおかげ」そのため子供には達成感はありません。

かいがいしい女性ほど泥沼へ…

何度も何度も繰り返されるこんな日常に嫌気がさし夫との接触を拒むと、とたんに不機嫌になって口をきかなくなったり、猛烈に怒鳴られてしまいます。

そんな夫の怒鳴り声や無視が怖くておびえ、妻が夫に嫌われたくないと願えば願うほど、夫のいいエサになってしまうのです。

少しでも夫に優しい言葉をかければ「今日はやさしいんだね」と調子にのる。洗脳されている妻は、夫が口をきいてくれたことにほっとしてしまう。延々とそれが繰り返されるのだ。

妻がすっかり洗脳されてしまうと、夫を邪魔する人間は敵だという思考になってしまうことがあるのかもしれません。その邪魔者が子供になると最悪です。夫のご機嫌を取るために、夫の意識を自分からそらす為に、子供をいけにえとして差し出してしまう…そんな事態になってしまうこともあるのかな…と、小4女児殺害事件の母親のニュースを見て感じました。私の個人的な感想です。

まとめ

自己愛性人格障害と離婚

「なんでそんな状態なのに逃げないの?やっつけないの?言い返さないの?」

と普通の人は思うでしょう。私もそう思います。でも、あの自己愛性人格障害者と同じ空間にいると、それができないような状況に追い込まれてしまうんですね。

「なんで無視するんだ?それならおれはもう必要ないのだろうからしんでもいいよね」「おまえのせいで寝れないんだけど、この安定剤は一気に10個飲んで良いんだっけ?」「おまえが俺の隣で寝ないなら俺は長女(中学生)と一緒に寝るけど、何かあってもしらないよ」

など、妻が嫌がること、されては困ること、おまえのせいで苦しんでいる、と言うことを猛烈にぶつけてきます。言い返せば本気でそれをしようとします。妻が怒っても夫は「おまえが悪い」という思考回路しか存在しないので、怒るだけムダなんです。嫌がらせをされるだけなんです…。

こんな夫とどうやって離婚したのか? 自己愛性人格障害を黙らせる方法は? 次回記事にまとめたいと思います。

もし夫がモラハラ(自己愛性人格障害)かもしれないと感じた人は、ぜひ冷静になって今までのことを思い返してみてくださいね。

モラハラ夫に違和感を感じている人はこちらの記事もどうぞ。

うちの夫はモラハラ夫なの?自己愛性人格障害って何!?夫に違和感を感じている人必見!